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歯周病


歯周病について
 

歯周病とは

現在、全世界で最も蔓延し感染者数が多い感染症は新型コロナウイルス感染症やインフルエンザでもなく歯周病です。
歯周プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯ぐき(歯肉)に炎症を起こす病気です。炎症が続くと歯を支える骨などを徐々に破壊(溶か)していきます。炎症により歯肉が腫れたりしますが、痛みはほとんどの場合ありません。ただ、病態がさらに進行すると膿が出たり歯が揺れたりし、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。

全身の健康と関係する歯周病

これまでの様々な研究により歯周病は「糖尿病」「早産・低体重児出産」「肥満」「血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)」にも関与していることが明かになっています。
また、歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因の一つでもある誤嚥性肺炎の原因ともなっています。

治療

原因である歯垢や歯石を取り除く『歯周基本治療』が中心になります。これは、患者さん自身がおこなう『セルフ・ケア(ブラッシング)』と、歯科医院でおこなう専門的な『プロフェッショナル・ケア』がセットになっています。ただし、歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などいろいろあります。そのためそれらに対するアプローチも必要となります。

メインテナンス

歯周病は再発の多い病気といわれています。治療が終了した後は、3~6ヶ月ごとの定期検診(メインテナンス)の受診がお勧めです。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞(歯垢の蓄積)し、歯周病が再発します。したがって、この細菌の停滞(歯垢の蓄積)を除去し続けることで歯周病の再発を予防することができ、お口の健康を維持することができます。

歯周病<1>歯周病とは?

出典元「日歯8020テレビ」

歯周病<2>歯周病の進行と各段階の症状

出典元「日歯8020テレビ」



参考文献
  • 歯科口腔衛生会誌
  • 日本歯周病学会 歯周治療の指針2015
  • 日本歯周病学会 歯周病と全身の健康
  • 歯周病検診マニュアル2015 厚生労働省